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琉球大学医学部

　
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概要 †

• 大学

  創立	1950年
  設置
  医学部設置	1979年
  所在地	沖縄県中頭郡西原町字千原1番地
  学部	医学部 国際地域創造学部 人文社会学部 農学部 教育学部 理学部 工学部
  校舎	千原 上原
  分類	新設医科大学
  立地偏差値	33
  進級	優しい
  ストレート卒業率	96.6%（2023年） 80.3%（2022年） 88.0%（2021年）
  新卒国試合格率	96.9%
  HP	https://www.u-ryukyu.ac.jp/

• 入試

  偏差値	河	共テ	前期80%、後期85%
  		二次	前期62.5、後期-
  	駿	全国	前期61、後期61
  		共テ	前期64、後期66
  再受験			かなり寛容
  定員			112：前期70、後期25、推薦17
  編入試験			あり(5人)
  調査書点数化			なし
  過去問			琉球大学

• 配点

  前期	共通：二次	900：800
  	共通テスト	国200・数(2)200・理(2)200・外200・社(1)100
  	二次試験	数200・理(2)200・外200・面接200
  後期	共テ：二次	1000：300
  	共通テスト	国200・数(2)200・理(2)200・外300・社(1)100
  	二次試験	小論文100・面接200

• 推薦入試

  定員	地域枠14、離島枠3
  評定平均	4.3以上
  出身地	制限あり
  浪人	1浪可
  科目	共テ1000、面接300、小論文200

解説 †

• 沖縄県中頭郡に位置する日本の最南端、最西端の総合大学である。那覇市ではなく、那覇市から車で30分の地に位置する。7学部10研究科を有し、大学院と合わせて8000名弱の学生が在籍する（参考）。約150万人が住む沖縄県唯一の国立大学にしては規模は小さい。これは、沖縄県の大学進学率が低いこともあるが（39.6%、最下位、参考：沖縄県発表　令和元年度学校基本調査）、沖縄県の人口推移が日本の中で唯一例外であることが原因として挙げられる。本土復帰した1972年は95万人であったが、その後50年弱で50万人以上の増加を認めているのだ。よって、人口に比して大学の定員は相対的に少なくなった。
• 沖縄県は人口増加傾向であり、琉球大学を支える人口基盤は増えているものの、他県からのアクセスは非常に悪く、他地域からの人口流入は期待しづらい地理的環境である。それにもかかわらず、最下位上をキープできるのは、一定数の「沖縄県で生活してみたい。受験しよう」という立地に魅力を感じて受験してくれる層が存在するからだ。出身地は合格者の6割が沖縄県である（推薦合格者含む）。昭和薬科大学附属高等学校を筆頭に、開邦高等学校、沖縄尚学高等学校で60名を占める。他は、九州もそうであるが、愛知県などの空港アクセスの良い県からの合格者が多い。
• 「沖縄県の東大」と呼ばれており、地元民からの支持は絶大である。
• キャンパスは広大であり、北海道大学、筑波大学に次ぐ広さである。医学部は上原キャンパスを使用するため、他学部とのかかわりはほとんどない。1979年に最後に設置された国立医学部である。STARSの一員である。
  2020年度入試では22歳以上が13人で、30歳以上も3人いる。
• 都会とは異なる魅力があり「地方へ行くのならばいっそのこと沖縄へ」という方も多いのであろう。また、再受験生などの場合は再出発を考える中で、環境を大きく変えたいと願う人も多く、そのニーズに合致した大学であると思われる。
• 学士編入は主に高校範囲の物理・化学、生物、数学の試験である。高校範囲を解ければ筆記通過は十分可能であるため、大学既卒者は編入の受験も検討する価値がある。
  • 2023年度学士編入入試問題：自然科学総合I、自然科学総合II、小論文I、小論文II

入試の変更点 †

2019年 †

• インターネット出願のみに。

一般入試傾向・対策 †

• 共通テストがかなり重要。2次試験も他学部共通問題であり、一般的には差がつかない。2次試験は問題が少なく、一問の配点がかなり高い。そのため、共テ逃げ切り型といえど、基礎力のある人なら逆転は可能。
• ホームページにて過去問を掲載している。こちら
• 面接の配点（200点）が高く、志望理由書も重い（25字x30行程度）。志望理由はしっかりと練りこむ必要がある。

時間割 †

英語 †

大問4つ、100分
�機ツ絞呼媛�30点
�供ツ絞呼媛�30点
�掘ゲ駭段�10点
�検ゼ�由英作文150語30点
国立大の傾向に違わない。和文英訳と英作文が中心。問題文は読みやすいため、医学部受験生にしてみれば難易度は低め。また、要約問題も出題されるが、指定語数が多いため難易度は下がる。自由英作文の対策に重点を置くべき。
英語は医学部が英語使うようになって簡単になった。長文が年々簡単になっていってる印象。センター+α程度。
自由英作文あり。ただし、減点法での採点で、採点基準は比較的甘いらしい。スペルミスや文法のミスについても減点となりるが、一定以上の点数は引かれないらしい。9割埋めるのが絶対条件。.

数学 †

• 大問4つ、120分。1問50点。
• 工学部、理学部、保健学科と同様の問題である。
• 2次方程式、微分積分、数列、確率など、4問が全範囲にわたってまんべんなく出題される。
• 平易、たまに難問が出るが捨てるべき。

理科 †

理科は全学は1つだけで100分の所を医学部は2つで100分（問題数は半分）。
化学が難化傾向にあり、物理は易化傾向にある。
生物は簡単だが、毎年沖縄の動植物・環境と絡めて出題される問題もある。

面接 †

　前期の面接は比較的穏やかだが、後期試験での面接は結構厳しく、人によっては圧迫面接もある。二次面接が課されることもある。面接は5〜10分。　
　受験番号順に6,7人単位で面接時間が近くなると誘導員に面接室の前までつれていかれる。椅子が人数分用意されているので、そこで待機して1人ずつ順番に面接室へ入るように言われる。面接官は医学部教授や准教授からなる3人から構成されていている。センター試験の成績次第で面接の雰囲気が違うとのこと。面接点に関してはかなりばらつく印象。あながち年齢だけでマイナスとも限らない。20点刻みの採点。

• 熊本大学のような受験初年度では面接が満点だった受験生が、翌年の学科試験で合格点を超えてから再面接に回され面接で減点されるという事例は確認されていない。

後期 †

環境問題や医学についての記事や学会誌みたいなのからの引用の英語長文。毎年2題を120分、100字〜300字程の短い文をいくつか書かされる。設問の形式は全て「要約しなさい」で、ほとんど和訳のような問題も出る。
ただ、自分の考えをいれつつ書きなさい、という問題もあるのでいわゆる普通の要約問題とは違う場合もある。

入試結果 †

グラフ1：琉球前期の結果

グラフ2：琉球後期の結果
参考文献：琉球大学

倍率 †

• 前期

  年	募集	志願	受験	合格	入学	志願倍率	受験倍率
  2023	70	421	313	72	70	5.8	4.3
  2022	70	340	305	72	70	4.7	4.2
  2021	70	314	278	74	70	4.2	3.8
  2020	70	264	227	70	70	3.8	3.2
  2019	70	381	323	70	70	5.4	4.6
  2018	70	437	319	71	70	6.2	4.5
  2017	70	391	321	70	70	5.6	4.6
  2016	70	401	320	72	70	5.6	4.4
  2015	70	373	320	71	70	5.3	4.5
  2014	70	417	332	70	70	6.0	4.7

• 後期

  年	募集	志願	受験	合格	入学	志願倍率	受験倍率
  2023	25	682	66	26	25	26.2	2.5
  2022	25	352	122	25	25	14.1	4.9
  2021	25	413	91	28	25	14.8	3.3
  2020	25	321	127	27	25	11.9	4.7
  2019	25	456	96	28	25	16.3	3.4
  2018	25	381	141	26	25	14.7	5.4
  2017	25	355	114	26	25	13.7	4.4
  2016	25	406	153	26	25	15.6	5.9
  2015	25	276	90	26	25	10.6	3.5
  2014	25	322	117	25	25	12.9	4.7

入学者の出身県(2010) †

入学者(出身高校所在地別と年齢別合格率)🆕 †

• 『大学ポートレート』
  • 19年は愛知県出身者10名合格。21年は東京都出身者10名合格。

• 『令和4年度年齢別合格率』
  • 23歳以上男性の合格率18.2％。(33名受験し、6名合格)
  • 若年齢層と大きな差はない。

合格者得点 †

• 前期

  年	総合							センター/共テ							個別試験
  	配点	最高		最低		平均		配点	最高		最低		平均		配点	最高		最低		平均
  		点	%	点	%	点	%		点	%	点	%	点	%		点	%	点	%	点	%
  2023	1700	1501	88.3%	1316	77.4%	1358.8	79.9%	900	850	94.4%	663	73.7%	737.5	81.9%	800	688	86.0%	546	68.3%	621.3	77.7%
  2022	1700	1443	84.9%	1257	73.9%	1328.3	78.1%	900	788	87.6%	626	69.6%	700	77.8%	800	712	89.0%	565	70.6%	628.4	78.6%
  2021	1700	1492	87.8%	1325	77.9%	1377.6	81.0%	900	807	89.7%			743	82.6%	800	707	88.4%			634.5	79.3%
  2020	1700	1489.6	87.6%	1340.2	78.8%	1391	81.8%	900	837.4	93.0%			771.1	85.7%	800	684	85.5%			619.9	77.5%
  2019	1700	1559.2	91.7%	1383.4	81.4%	1426	83.9%	900	866.2	96.2%			791.2	87.9%	800	693	86.6%			634.8	79.4%
  2018	1700	1505.2	88.5%	1349.2	79.4%	1389.2	81.7%	900	835.2	92.8%			769.3	85.5%	800	703	87.9%			619.9	77.5%
  2017	1700	1516.4	89.2%	1367.4	80.4%	1412.6	83.1%	900	833.6	92.6%			784.4	87.2%	800	720	90.0%			628.2	78.5%

• 後期

  年	総合							センター/共テ							個別試験
  	配点	最高		最低		平均		配点	最高		最低		平均		配点	最高		最低		平均
  		点	%	点	%	点	%		点	%	点	%	点	%		点	%	点	%	点	%
  2023	1300	1129	86.8%	1049	80.7%	1082	83.2%	1000	909.5	91.0%	818	81.8%	851.4	85.1%	300	275.5	91.8%	159.5	53.2%	230.6	76.9%
  2022	1300	1108	85.2%	990.5	76.2%	1027.7	79.1%	1000	868	86.8%	730	73.0%	801.3	80.1%	300	274	91.3%	157	52.3%	226.4	75.5%
  2021	1300	1137.5	87.5%	1059	81.5%	1081.2	83.2%	1000	905	90.5%			851.4	85.1%	300	279.5	93.2%			229.8	76.6%
  2020	1300	1133.3	87.2%	1071.9	82.5%	1092.4	84.0%	1000	931	93.1%			878.2	87.8%	300	288	96.0%			214.2	71.4%
  2019	1300	1156.8	89.0%	1092.8	84.1%	1112.1	85.5%	1000	919.8	92.0%			892.6	89.3%	300	261	87.0%			219.5	73.2%
  2018	1300	1140.3	87.7%	1062.4	81.7%	1093.1	84.1%	1000	966.6	96.7%			874.6	87.5%	300	269	89.7%			218.5	72.8%
  2017	1300	1169.6	90.0%	1086.2	83.6%	1110.8	85.4%	1000	925.6	92.6%			881.9	88.2%	300	273	91.0%			228.9	76.3%

年齢別入学者数 †

参考文献：https://portal.niad.ac.jp/ptrt/table.html

在校生の声 †

　毎年10名前後は再受験生の合格が確認されているとのこと。

• 再受験を考えておられる方へ。 琉球大学医学部に通っている県外出身者です。琉大では、面接が２００点になり、地域枠の定員が今年１７人となり前期試験の定員が一年前に５人減って７０人となったのもあって、地元出身者の割合は年々増えています。特に、沖縄一の進学校である某私立が毎年多くの合格者を送り出しており、今年は３人に１人はその学校の出身者で、まるで同窓会のようになっております。話を聞いていると、沖縄出身の現役〜一浪生には、面接点が比較的甘くつくようです。その一方で、再受験者差別があまりないのも本当なようで、私の友達である３０代前半の再受験生の方は、元々優秀な方なのですが、得点開示したら面接で満点をとっていました。前期試験では、ちゃんと二次で八割近くの点を取って、面接にも、きちんと筋の通った志望動機が話せるように相応の準備をしてのぞめば、年齢が原因で不利になることはないと思われますので合格は可能です。一学年に、二年時前期から編入の学士さんを除いても、毎年十人前後、再受験生の合格者がいます。もちろん、典型的な現役生と同じように元気に答えているだけで、面接の高得点がもらえるとは思いませんが。（再受験の合格者自体は毎年微減しているので、面接点の付け方は少しは厳しくなってきているかもしれないとは感じます。しっかりと面接以外で稼ぐ学力が望まれます。それでも、医学部の前期試験の中でも、最も標準的な問題が多い部類なのでおすすめです。）あと、センターと英文読解に自信がある再受験生の方は、定員２５人の後期試験の滑り止めに琉球大学を受けられても、合格する可能性はあるように思われます。面接でも高得点が必要にはなりますが、英文を読んで解答する小論文に対応できれば、他の大学の後期試験よりは受かりやすいと思います。また、学士編入でも毎年５名の方が入学されています。一年中温暖で、那覇が近いのが嬉しい場所です。海に囲まれているので、３５℃以上になることもあまりないですし。湿気は一年中多いですけれど、花粉がまったく飛んでない上に、海が透き通るように綺麗です。車さえ持っていれば、暮らしやすくていいところですよ〜。 -- 2015-06-10 (水) 20:14:49

大学生活 †

琉球大学医学部の大学生活

コメント †

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