過去問をいち早く把握する

 よく言われることですが、過去問を早目の段階で解いておくとその後の勉強効率が格段に上がります。なぜかといいますと、どのような形式、どれぐらいの難易度の問題が出るか把握できるからです。しかし、単に把握しただけではダメです。把握した上で、その後の勉強中に「このレベルの問題はあまり出ない」とか「この形式は頻出だ」などと自分で確認しながら学習を進めていかなければいけません。これはとても重要です。私は再受験一年目の受験では出題されもしない高難易度の問題に勉強時間を割いてしまったのです。時間のない再受験生にとっては、これは致命的です。もちろん、理解を深める上で難しい問題を解くのは重要ですが、出題される問題がもっと簡単であるということを意識していないと勉強効率が格段に落ちます。形式を把握するには過去問を暗記しておかなければいけません。だから、過去問を何回も解けと言われるのです。
 入試においては、いかに上手くアウトプットできるかが重要です。なので、知識の問われ方を把握しておくのも勉強の一つです。日ごろから志望校の問題形式を意識しながら勉強していくのとそうでないのとでは効率に随分と差が出てしまいます。そう考えると、過去問を入試間際の最後の確認として使うのはもったいない気がします。学校や予備校の対策が充実している現役生などはそれでも受かってしまいます。知らず知らずのうちに周りから問題情報が入ってくる、入れられているからです。しかし、特に独学の再受験生は状況が違います。
 私の場合は過去問を早く解こうと意識はしなかったのですが、普段使用している問題集が私立医の赤本だったり全国入試問題正解だったりしましたので、過去問の知識は自然と身につけることが出来ました。これらを何回もやったので、最終的にはどの大学がどういった形式なのかを大体把握することが出来、その中から志望校の形式に関しては意識しながら普段の勉強を進めていきました。
 過去問の問題はその大学で再び出題される可能性はあまり高くないと思います。しかし、それだけで過去問をやることをめんどくさがってしまっては損をしてしまいます。過去問には上記のメリットがありますし、問題に関しても他の大学で出題される可能性は十分あります。是非とも早めに過去問を何度もやってその後の勉強効率を高めてみてください。

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