勉強時間を記録する

 勉強時間を記録することで勉強のペースを把握することができます。「勉強は時間ではなくて内容だ」という主張はもちろんその通りで、だらだらやっていても学力は上がりません。ただ、机に向かう時間がどれぐらいあって、その時にどれぐらい勉強が進んだかを客観的に把握することで、1年間を通して勉強のリズムを調整することができます。時間を管理してみると、意外と勉強時間の少ないことがわかります。勉強の合間の休憩時間を省くなどして計算すると思ったより勉強できていません。結果的に勉強が進まないなどするので、そうした経験によって、「勉強の合間の時間を少なくしよう」などと修正をしていくことができます。

 私はその日の勉強時間と内容を簡単に紙に記していました。各科目に対して何時間であったかを記載しました。私の場合は勉強時間の確保がままならなかったり、机に向かっていても携帯をいじるなどして勉強してない時間が多くありましたので、これではダメだと思って時間の記録を始めました。いわば、自分がいかに勉強時間を確保できていないかを自覚するための記録です。やはりどんなに効率の良い勉強法をしても、スタートラインが後方だった私は最低限の勉強時間を確保しなければ合格は無理だと思っていました勉強時間の記録は科目別に行いました。エクセルで簡単な表を作ってプリントアウト。月別にそこに書き込んでいく形をとりました。本来ならばここでその表をここで見せたいのですが、あまりにも乱雑に書き込んでありますので控えさせていただきました。
 その表の中にはその日にやった勉強内容も簡単に記していきました。私が受験勉強をしていて困ったことは、文系受験に比べて科目数が多すぎて「昨日何をやったか、1週間前何をやったか、この教科はどこまで進んでいるか」、等の進度が曖昧になってしまったことです。勉強を進めていて、「あれ?このページはつい最近やったんじゃなかったっけ?」と思って再び別のページからやり直したりすることもありました。時間のある若い方ならばそれでもいいと思うのですが、私の場合はいかに効率よく勉強するかが鍵でしたので、勉強の内容がごちゃごちゃになってしまうのは致命的でした。なので、その日の内容を記し、いつでも確認できる体制を作っておきました。
 はじめは自覚のために勉強時間を記していたのですが、その表が何ヶ月と続くと、自分はこれだけやってきたんだと、入試前には少しの自信にもなりました。時間と内容を記すことである程度自分の勉強進度を客観的にコントロールできるようになります。これは医学部受験に独学で挑む方にとってはとても重要なポイントだと思います。自分で進度を把握できてないかもしれないと思った方は、時間と内容を記すノートを作ってみてはいかがでしょうか。