入学時までにためておく金額

 一般サラリーマンが私立医学部を目指すうえでの障壁は学費です。どの大学でもおおよそ3000万円以上は必要であり、20代サラリーマンというと年収は400~500万円のため、相当厳しいことが伺えます。

 この学費の中でも最もクリアするのが難しいのは入学時納入額です。というのも、合格後にすぐに手続きをしなければならず、「合格したので銀行に相談して・・・」、という手順を踏んでいるとまず間に合いません。ですので、合格後のローンを考えている人でも、入学時だけは自己資金でクリアしなければいけません。そのためにも、入学までにある程度のお金を貯めておかなければいけません。これは相当厳しいです。一般的に初年度に収める額が6年間で最も多いので、かなり時間をかけて貯めないと準備できないと思います。

 入学時納入金は、一番安い慶應義塾大学医学部であれば2,016,725円(2019年)です。これならば手は届きますが、川崎医科大学であれば 10,500,000円と一千万円を超えます。平均的には500万円~700万円といったところであり、このレベルまでは一括で払える用意をしておかなければいけません。

 とりあえずこのお金を合格後1週間以内に用意できないと積みます。合格後の手続きはシビアです。特に私立医学部は辞退者も多いため、辞退者の空き枠を早く次の候補者に回したいのです。待ってくれません。これを支払ったのちに、学費ローンや奨学金の手続きをして、自己資金以外の準備をします。学費ローンは合格前でも交渉は可能ですので、合格する自信のある方や担保のある方は事前交渉を奨めておいても良いと思います。

 当然、これ以外にも引越しや新居の敷金礼金などをすぐに払わなければいけませんので、もっと余裕を持って貯めておかなければいけません。

 私の場合、受験1年目の際に500万円も貯金がないのに「何とかなるだろう」と思って藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)等を受けていました。「合格してから考えよう」という甘い気持ちでしたが、今思えば合格していたらお金を払えずに受験料だけが無駄になっていたと思われます。